セッション詳細
国際シンポジウム
「世界の医療的ケア児支援の現在(いま)」
2025年9月13日(土) 13:00 〜 14:30
608会議室(会議棟6階)
座長:田村 正徳(学校法人埼玉医科大学 埼玉医科大学総合医療センター)、奈倉 道明(学校法人埼玉医科大学 埼玉医科大学総合医療センター)、曽根 翠
【田村正徳】
1974年 東京大学医学部医学科卒業,1989年 6月-1993年3月 東京大学医学部小児科学教室文部教官講師,1993年 4月- 長野県立こども病院 新生児科部長として赴任。
同総合周産期母子医療センター長―副院長 歴任して
2002年10月1日−2016年3月31日埼玉医科大学総合医療センター小児科教授 兼 総合周産期医療センター長。20011年に日本小児在宅医療支援研究会を立ち上げ2023年まで代表理事を務める。
【曽根翠】
職歴・研究歴
1982(昭和57)年 3月 岐阜大学医学部医学科卒業
4月 岐阜大学医学部付属病院小児科医員(研修医)
1983(昭和58)年 4月 高山赤十字病院小児科医師
1984(昭和59)年 5月 国立武蔵療養所小児神経科レジデント
1986(昭和61)年 4月 岐阜大学医学部付属病院小児科医員
1988(昭和62)年 4月 秋津療育園小児科医師(後に療育部長)
1990(平成2)年 4月 国立精神・神経センター神経研究所微細構造研究部研究生併任
1993(平成5)年 6月 秋津療育園退職
9月 東京都立東大和療育センター非常勤医師
1994(平成6)年 5月 東京都立東大和療育センター小児科医師(後に小児科医長)
11月 学位(医学博士)取得
2004(平成16)年 4月 東京都立東大和療育センターリハビリテーション科長兼任
資格
・医師免許
・日本専門医機構認定小児科専門医
・日本専門医機構認定リハビリテーション科専門医・指導医
・日本小児神経学会専門医
・日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
社会活動
・日本摂食嚥下リハビリテーション学会評議員
・日本重症心身障害学会理事・庶務幹事
【抄録】
「世界の医療的ケア児支援の現在(いま)」
医療法人財団はるたか会 前田浩利
我が国は、新生児死亡が世界で最も少ない国です。更に、小児医療に関しては、国民皆保険制度に加え、都道府県の支援によって、医療費がほぼ全額、公的に補助され、そのカバーは、最新の遺伝子治療も含めた高度医療まで及んでいます。このような環境の中で、我々小児科医は、医療現場で患者さんの命を救うことに全力を傾け、患者さんの家族の経済状況を、治療選択に際して考慮する必要が無い恵まれた環境にあります。「命が平等」という理想を我が国の小児医療は実現したとも言えます。そのような恵まれた小児医療の環境が、医療的ケア児を増やしている背景にあります。とすると、我々は、「命が平等」な医療がつくり出した医療的ケア児を、支える医療・福祉も同時に進歩させていく必要があると考えます。今、他国においても「医療の進歩」が医療的ケア児を増加させています。小児在宅医療、医療的ケア児支援について文化や制度が異なる他国の状況を学び、それを元に我が国の状況を見直し、課題を整理することは大きな意味があると思われます。日本小児在宅医学会では、台湾、韓国、そしてヨーロッパの研究者、実践者の皆様と交流を続けてきました。その中でも、今回は、台湾の呂立先生、韓国のMinsun Kim先生、また現在米国留学中の日本の栗嶋クララ先生から米国の状況についてご報告をいただきます。更に、私から今、米国などで大きな流れになろうとしている「Hospital at Home(HaH)」、従来の病院入院に代わって、急性期医療を患者の自宅で提供する新しい医療モデルについてお話させていただきます。各先生方からは動画で講演をいただき、英語での講演の方には字幕を付ける予定です。その後、埼玉医科大学総合医療センターの田村正徳先生、奈倉道明先生、東京都立東大和療育センターの曽根翠先生にパネルディスカッションで今後の我が国の医療的ケア児支援について語り合っていただきたいと思います。
1974年 東京大学医学部医学科卒業,1989年 6月-1993年3月 東京大学医学部小児科学教室文部教官講師,1993年 4月- 長野県立こども病院 新生児科部長として赴任。
同総合周産期母子医療センター長―副院長 歴任して
2002年10月1日−2016年3月31日埼玉医科大学総合医療センター小児科教授 兼 総合周産期医療センター長。20011年に日本小児在宅医療支援研究会を立ち上げ2023年まで代表理事を務める。
【曽根翠】
職歴・研究歴
1982(昭和57)年 3月 岐阜大学医学部医学科卒業
4月 岐阜大学医学部付属病院小児科医員(研修医)
1983(昭和58)年 4月 高山赤十字病院小児科医師
1984(昭和59)年 5月 国立武蔵療養所小児神経科レジデント
1986(昭和61)年 4月 岐阜大学医学部付属病院小児科医員
1988(昭和62)年 4月 秋津療育園小児科医師(後に療育部長)
1990(平成2)年 4月 国立精神・神経センター神経研究所微細構造研究部研究生併任
1993(平成5)年 6月 秋津療育園退職
9月 東京都立東大和療育センター非常勤医師
1994(平成6)年 5月 東京都立東大和療育センター小児科医師(後に小児科医長)
11月 学位(医学博士)取得
2004(平成16)年 4月 東京都立東大和療育センターリハビリテーション科長兼任
資格
・医師免許
・日本専門医機構認定小児科専門医
・日本専門医機構認定リハビリテーション科専門医・指導医
・日本小児神経学会専門医
・日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
社会活動
・日本摂食嚥下リハビリテーション学会評議員
・日本重症心身障害学会理事・庶務幹事
【抄録】
「世界の医療的ケア児支援の現在(いま)」
医療法人財団はるたか会 前田浩利
我が国は、新生児死亡が世界で最も少ない国です。更に、小児医療に関しては、国民皆保険制度に加え、都道府県の支援によって、医療費がほぼ全額、公的に補助され、そのカバーは、最新の遺伝子治療も含めた高度医療まで及んでいます。このような環境の中で、我々小児科医は、医療現場で患者さんの命を救うことに全力を傾け、患者さんの家族の経済状況を、治療選択に際して考慮する必要が無い恵まれた環境にあります。「命が平等」という理想を我が国の小児医療は実現したとも言えます。そのような恵まれた小児医療の環境が、医療的ケア児を増やしている背景にあります。とすると、我々は、「命が平等」な医療がつくり出した医療的ケア児を、支える医療・福祉も同時に進歩させていく必要があると考えます。今、他国においても「医療の進歩」が医療的ケア児を増加させています。小児在宅医療、医療的ケア児支援について文化や制度が異なる他国の状況を学び、それを元に我が国の状況を見直し、課題を整理することは大きな意味があると思われます。日本小児在宅医学会では、台湾、韓国、そしてヨーロッパの研究者、実践者の皆様と交流を続けてきました。その中でも、今回は、台湾の呂立先生、韓国のMinsun Kim先生、また現在米国留学中の日本の栗嶋クララ先生から米国の状況についてご報告をいただきます。更に、私から今、米国などで大きな流れになろうとしている「Hospital at Home(HaH)」、従来の病院入院に代わって、急性期医療を患者の自宅で提供する新しい医療モデルについてお話させていただきます。各先生方からは動画で講演をいただき、英語での講演の方には字幕を付ける予定です。その後、埼玉医科大学総合医療センターの田村正徳先生、奈倉道明先生、東京都立東大和療育センターの曽根翠先生にパネルディスカッションで今後の我が国の医療的ケア児支援について語り合っていただきたいと思います。
座長
[1R60805-07-01]Taiwan Pediatric Home Care
*フランク リー (1. 国立台湾大学小児病院 小児緩和ケア小児総合ケアチーム)
[1R60805-07-02]米国の医療的ケア児支援の現在(いま)
*栗嶋 クララ (1. 厚生労働省大臣官房厚生科学課)
[1R60805-07-03]Home Healthcare for Children with Medical Complexity in South Korea
*キム スンミン (1. ソウル国立大学病院緩和ケア・臨床倫理センター)
[1R60805-07-04]Hospital at Home
~海外の新しい在宅医療の動向~
*前田 浩利 (1.医療法人財団はるたか会)