講演情報
[GP18]カフレス連続測定式血圧計ArteVuの検討―血圧測定についての意識調査、および異なる季節間における測定精度の検証
*馬場 琉心1、三澤 彩華1、高橋 夏日海1、多田 由比奈1、榎本 雪絵2、岡本 博照3、水谷 奈津子1 (1. 杏林大学保健学部臨床検査技術学科 2.杏林大学保健学部リハビリテーション学科 3.杏林大学保健学部健康福祉学科)
現在、日本国内で使用されている血圧計は測定したその時の測定値であり、連続測定は不可能である。また医療機関等での測定値が正常範囲であっても24時間の血圧変動を反映しているとは限らない。
我々は、昨年より台湾にて開発された指先クリップ装着型で連続測定記録が可能な血圧計ArteVuについて検討している。現状の機器はまだ初期モデルであり、今後は小型化を目指して改良が予定されている。昨年度の検討では、家庭用の血圧計との測定値についての差がどの程度あるのかについて検討したが、大きな差は見られなかった。しかし指先から信号を拾うシステムであり、今年度は外気温が大きく異なる夏季と冬季においても正確に測定が可能であるのかについて検討を行なった。
比較対象として用いるのは日本国内で家庭用血圧計として普及しているオムロン社製の血圧計HCR-7006を用いた。被験者として協力を依頼したのは、本学構内にて定期的に開催されている共同演者の榎本准教授主催の三鷹健幸教室の参加者、そして三鷹市内にあるYAK-OH社主催のソーラーポール体操教室の参加者にそれぞれ依頼した。また血圧測定に加えて手先(指先)の温度と湿度の測定を行った。
結果として異なる季節間の測定精度および指先と上腕カフでの測定値には有意な差は見られなかった。
また血圧測定についての意識調査については、アンケート調査の回答結果をVASにて表示した。その他の記入欄には私たちの血圧測定検討会への参加が2回目になるという被験者の方々より、自身の血圧管理について着目するようになったとの興味深いコメントをいただいた。その他測定値も含めて解析結果を報告する。
以上より、ArteVuは異なる環境条件下でも安定した測定が可能であり、血圧管理意識の向上にも寄与する可能性が示された。
(COI; 本研究はCardio Ring社の協賛を得て行われた。また検討会等は学内地域交流課主催の研究助成を受けた。)
我々は、昨年より台湾にて開発された指先クリップ装着型で連続測定記録が可能な血圧計ArteVuについて検討している。現状の機器はまだ初期モデルであり、今後は小型化を目指して改良が予定されている。昨年度の検討では、家庭用の血圧計との測定値についての差がどの程度あるのかについて検討したが、大きな差は見られなかった。しかし指先から信号を拾うシステムであり、今年度は外気温が大きく異なる夏季と冬季においても正確に測定が可能であるのかについて検討を行なった。
比較対象として用いるのは日本国内で家庭用血圧計として普及しているオムロン社製の血圧計HCR-7006を用いた。被験者として協力を依頼したのは、本学構内にて定期的に開催されている共同演者の榎本准教授主催の三鷹健幸教室の参加者、そして三鷹市内にあるYAK-OH社主催のソーラーポール体操教室の参加者にそれぞれ依頼した。また血圧測定に加えて手先(指先)の温度と湿度の測定を行った。
結果として異なる季節間の測定精度および指先と上腕カフでの測定値には有意な差は見られなかった。
また血圧測定についての意識調査については、アンケート調査の回答結果をVASにて表示した。その他の記入欄には私たちの血圧測定検討会への参加が2回目になるという被験者の方々より、自身の血圧管理について着目するようになったとの興味深いコメントをいただいた。その他測定値も含めて解析結果を報告する。
以上より、ArteVuは異なる環境条件下でも安定した測定が可能であり、血圧管理意識の向上にも寄与する可能性が示された。
(COI; 本研究はCardio Ring社の協賛を得て行われた。また検討会等は学内地域交流課主催の研究助成を受けた。)
