講演情報
[P03-01]GNSS時系列解析よる東海地方における長期間の地殻変動の時空間変化の特徴
*広町 佳太1、吉岡 祥一2,1 (1. 神戸大学大学院理学研究科、2. 神戸大学都市安全研究センター)
1.はじめに
日本列島は、複数のプレートが収束する境界域に位置し、プレート運動に伴う地殻変動が活発である。特に、東海地方は、フィリピン海プレートがユーラシア(あるいは、アムール)プレート下へ沈み込む領域に位置しており、プレート境界の固着状態(プレート間カップリング)が大地震の発生に直結するとされている重要な地域である。本研究では、国土地理院の1997年から2024年までの28年間にわたるGNSS時系列データを用いて、東海地方における地殻変動の時空間変化を推定し、その長期的な変動とその特徴を明らかにすることを目的とした。
2.手法
解析には、国土地理院のGEONET(GNSS Earth Observation NETwork System / GNSS連続観測システム)の日々の座標値(F5解)を使用した。GNSS時系列データには、共通誤差成分、アンテナ交換によるステップ、地震時ステップ、年周・半年周変動、大地震に伴う余効変動などが含まれており、これらの成分をGNSS時系列データから取り除くことで、定常的な地殻変動を抽出した。さらに、東海地方において、1997年~2024年の期間、1年ごとの水平変位と鉛直変位を求めた。
3.結果
本研究により得られた水平変位場は、解析期間を通して多くの年で北西方向への変位が卓越していた。特に、2000年代前半や2010年代半ばには、浜名湖より北部で変位の小さい領域が明瞭にみられた。この原因として、同期間に発生した長期的スロースリップイベントによるすべりの影響が考えられる。鉛直変位については、ほぼ全期間で東海地域の東側で沈降、西側で隆起する傾向が継続しており、2000年代後半には西側の隆起量が比較的小さく、2010年代前半には逆に西側の隆起が顕著となった。また、本講演では、これらの変位場を用いたインヴァージョン解析によるプレート間カップリングの時空間変化についても触れる予定である。
日本列島は、複数のプレートが収束する境界域に位置し、プレート運動に伴う地殻変動が活発である。特に、東海地方は、フィリピン海プレートがユーラシア(あるいは、アムール)プレート下へ沈み込む領域に位置しており、プレート境界の固着状態(プレート間カップリング)が大地震の発生に直結するとされている重要な地域である。本研究では、国土地理院の1997年から2024年までの28年間にわたるGNSS時系列データを用いて、東海地方における地殻変動の時空間変化を推定し、その長期的な変動とその特徴を明らかにすることを目的とした。
2.手法
解析には、国土地理院のGEONET(GNSS Earth Observation NETwork System / GNSS連続観測システム)の日々の座標値(F5解)を使用した。GNSS時系列データには、共通誤差成分、アンテナ交換によるステップ、地震時ステップ、年周・半年周変動、大地震に伴う余効変動などが含まれており、これらの成分をGNSS時系列データから取り除くことで、定常的な地殻変動を抽出した。さらに、東海地方において、1997年~2024年の期間、1年ごとの水平変位と鉛直変位を求めた。
3.結果
本研究により得られた水平変位場は、解析期間を通して多くの年で北西方向への変位が卓越していた。特に、2000年代前半や2010年代半ばには、浜名湖より北部で変位の小さい領域が明瞭にみられた。この原因として、同期間に発生した長期的スロースリップイベントによるすべりの影響が考えられる。鉛直変位については、ほぼ全期間で東海地域の東側で沈降、西側で隆起する傾向が継続しており、2000年代後半には西側の隆起量が比較的小さく、2010年代前半には逆に西側の隆起が顕著となった。また、本講演では、これらの変位場を用いたインヴァージョン解析によるプレート間カップリングの時空間変化についても触れる予定である。
