Presentation Information
[P006]Elucidation of the transfer mechanism for Isomerizedγ-Oryzanol into Hen eggs
*Haruka Oikawa1, Ayaka Iga2, Megumi Hosokawa2, Satoshi Miyauchi1, Yasutaka Shigemura1 (1. Tokyo kasei university, 2. Graduate School of Tokyo Kasei University)
Keywords:
γ-Oryzanol,egg,phytosterol,isomerization
【目的】近年, ビタミンEやDHAなどの特定栄養素を強化した卵が消費者の関心を集めている. 我々は, 新たな栄養強化卵としてγ-オリザノールの鶏卵移行に関する研究を進めてきた. γ-オリザノールは玄米などに含まれる植物ステロールであり, 認知機能の改善効果が期待される. 今回市販鶏卵16種を分析した結果, 玄米中に最も多く含まれるγ-オリザノール成分24-Methylenecycloartenyl ferulate(24MCA-FA)の検出率が低く,一方でその異性体が半数以上の鶏卵から検出された. 24MCA-FAは,こめ油製造時の酸処理により異性化することが報告されている. そのため,こめ油中の24MCA-FA異性体が鶏卵に移行した,もしくはニワトリの胃内で24MCA-FAが異性化した可能性が考えられる. 本研究では,ニワトリ胃内を想定した条件で24MCA-FAの異性化が生じるかを検証した.
【方法】人工胃液は, 塩酸(0.1~0.001 M),ウシ胆汁粉末(180 mg/mL),大豆油(0.5~20%), および大豆由来レシチン(0.1~20 mg/mL)から調製した. 24MCA-FAは大豆油に溶解させ, ニワトリの直腸温度に相当する41.5℃で2時間塩酸処理を行った. 処理後, クロロホルム:メタノール(2:1)混液を加え, 有機層から24MCA-FAを抽出した. 窒素乾燥後, 0.1%アンモニアメタノールに再溶解しLC/MSで分析した. LC/MS分析はアセトニトリル:メタノール:イソプロパノール(50:45:5)の混液を溶離液とし,ネガティブイオンモードで実施した.
【結果】数種有機溶媒中では塩酸濃度依存的に24MCA-FAの異性体生成量が増加した.それに対して,今回調製した人工胃液内の塩酸処理では異性化は確認されなかった.この結果からは,玄米由来γ-オリザノールがニワトリ体内で異性化する証明には至らず,こめ油中の24MCA-FAの異性体が鶏卵に移行した可能性が考えられる.一方で今回の試験では,ニワトリ体内を完全に模倣できたとは言えず,今後さらにニワトリの消化吸収に近づけて検証を試みる. さらに, 未だ不明な健康や食品の物性に影響を及ぼす24MCA-FA異性体の機能性を明らかにしていく.
【方法】人工胃液は, 塩酸(0.1~0.001 M),ウシ胆汁粉末(180 mg/mL),大豆油(0.5~20%), および大豆由来レシチン(0.1~20 mg/mL)から調製した. 24MCA-FAは大豆油に溶解させ, ニワトリの直腸温度に相当する41.5℃で2時間塩酸処理を行った. 処理後, クロロホルム:メタノール(2:1)混液を加え, 有機層から24MCA-FAを抽出した. 窒素乾燥後, 0.1%アンモニアメタノールに再溶解しLC/MSで分析した. LC/MS分析はアセトニトリル:メタノール:イソプロパノール(50:45:5)の混液を溶離液とし,ネガティブイオンモードで実施した.
【結果】数種有機溶媒中では塩酸濃度依存的に24MCA-FAの異性体生成量が増加した.それに対して,今回調製した人工胃液内の塩酸処理では異性化は確認されなかった.この結果からは,玄米由来γ-オリザノールがニワトリ体内で異性化する証明には至らず,こめ油中の24MCA-FAの異性体が鶏卵に移行した可能性が考えられる.一方で今回の試験では,ニワトリ体内を完全に模倣できたとは言えず,今後さらにニワトリの消化吸収に近づけて検証を試みる. さらに, 未だ不明な健康や食品の物性に影響を及ぼす24MCA-FA異性体の機能性を明らかにしていく.
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