講演情報
[1A06]IAEA核データポータルの開発
*奥村 森1、Georg Schnabel1、Alejandra Martinez1、Arjan Koning1 (1. IAEA)
キーワード:
EXFOR、ENDF-6
核データコミュニティで使用されてきた従来のデータフォーマットである、実験データを扱うEXFORおよび評価済み核データを扱うENDF-6は、長年にわたり標準フォーマットとして利用されてきた。しかし、これらのフォーマットは、FORTRAN向けのパンチカード設計に由来する制約を維持していることや、フォーマットの理解や解釈、事前処理に専門知識を要することなどから、より広範な利用者への対応が難しいのが現状がある。
これらの課題を解決し、核データの公開をFAIR(Findable, Accessible, Interoperable, Reusable)原則に沿うものとするため、IAEA核反応データポータルの開発の検討を開始した。このポータルは、実験データと評価済みデータをシームレスに統合する包括的なデータレイクとして設計し、プレゼンテーション層(UI)を基盤となるデータフォーマットやアクセス機構から分離することでデータへのアクセスをより直感的に行えることを目的としている。
本発表では、ポータルのアーキテクチャ、EXFORおよびENDF-6データセットの統合プロセス、そして核データコミュニティに有用となる機能設計について解説し、今後の開発に向けた要望収集をする。
これらの課題を解決し、核データの公開をFAIR(Findable, Accessible, Interoperable, Reusable)原則に沿うものとするため、IAEA核反応データポータルの開発の検討を開始した。このポータルは、実験データと評価済みデータをシームレスに統合する包括的なデータレイクとして設計し、プレゼンテーション層(UI)を基盤となるデータフォーマットやアクセス機構から分離することでデータへのアクセスをより直感的に行えることを目的としている。
本発表では、ポータルのアーキテクチャ、EXFORおよびENDF-6データセットの統合プロセス、そして核データコミュニティに有用となる機能設計について解説し、今後の開発に向けた要望収集をする。