講演情報
[1H10]局所的な原子化に対する共鳴イオン化質量分析の最適化に関する基礎検討
*松本 尚樹1、望月 拓海1、Ni Jingyi1、石倉 大輔1、坂本 哲夫2、富田 英生1 (1. 名大、2. 工学院大)
キーワード:
難分析放射性核種、同位体分析、質量分析、レーザー、イオンビーム
福島第一原子力発電所の廃炉を安全に進める上で炉内より採取された試料の迅速な性状把握が不可欠である。そこで、局所的な原子化と波長可変レーザーによる共鳴イオン化を組み合わせ、同重体干渉を抑制した質量分析により同位体分析を行う手法の開発に取り組んでいる。イオンビームによるスパッタリングやレーザーアブレーションを用いた原子化で生成される原子群は、従来用いられてきた抵抗加熱原子源より発生するものと比較し、空間分布、放出角・速度分布・原子励起状態の占有密度などが異なる。そこで、それらの局所的な原子化法に適した共鳴イオン化スキームの検討のための基礎実験系を構築し、その特性を評価した。