講演情報

[2B17]東京電力福島第一原子力発電所のデブリ探査を想定した高ガンマ線バックグラウンド下における中性子検出法の提案

*神野 郁夫1、冠城 雅晃1、松村 太伊知1、Riyana Eka1、寺島 顕一1、坂本 雅洋1、奥村 啓介1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:

東京電力福島第一発電所、高ガンマ線バックグラウンド、中性子測定、電流測定法、差分

東京電力福島第一原子力発電所事故後炉心の高ガンマ線バックグラウンド(BG)の中で燃料デブリを探知するためには,中性子を検知する必要がある.中性子測定の一つの方法はB-10(n,alpha)Li-7反応の荷電粒子検出であるが,高ガンマ線BG下であるため,放射線のエネルギー測定法は実施が困難である.そこでまず,耐放射線性の検出器母材SiCにガンマ線BGが付与するエネルギーを評価し,中性子由来荷電粒子検出のためのSiC厚さを検討した.これに基づき,低雑音電流敏感型前置増幅器VIECを用いた新たな測定法の提案を行う.