講演情報
[2C10]燃料デブリの臨界特性を明らかにする定常臨界実験装置STACY更新炉の整備(21) 臨界実験による不均一な配置の効果の検証
*郡司 智1、荒木 祥平1、DECHENAUX Benjamin2、BROVCHENKO Mariya2、會澤 栄寿1、関 真和1、新垣 優1、吉川 智輝1、井澤 一彦1 (1. JAEA、2. ASNR)
キーワード:
STACY更新炉、臨界実験、燃料デブリ、不均一性
燃料デブリの臨界評価では組成の不均一性による増倍率の変化を考慮しておく必要があるとともに、核計算が不均一性を正しく評価できているか確かめる必要がある。本研究では、不均一性が正しく解析出来ているかを臨界実験により検証するため、燃料棒と水穴で構成されるSTACY更新炉の炉心において、中央15x15の領域の構成要素を変えずにその配置のみを規則配列から不均一な配列に変更した際の増倍率変化を臨界水位差で測定することを試みた。事前の核計算(MCNP6、JENDL-4.0u1)によって配置変更による実効増倍率変化(上下)が大きくなる配置(増倍率で約1ドル程度、臨界水位で15 cm程度の差異)で臨界実験を実施した結果について、他の計算コード・核データも使用した実験解析の結果とともに示し、核計算の不均一性の評価結果について考察する。