講演情報

[2C11]燃料デブリの臨界特性を明らかにする定常臨界実験装置STACY更新炉の整備(22) 基本性能確認試験炉心の3コードによる解析

*島田 和弥1、荒木 祥平1、須山 賢也1、井澤 一彦1、郡司 智1 (1. JAEA)

キーワード:

STACY更新炉、臨界実験、MVP、MCNP、SCALE

STACY更新炉で基本性能確認試験においては、235U濃縮度約5 wt%の燃料棒の本数を変更した際の臨界水位測定が系統的に行われた。既報解析ではMVP3、MCNP6.2が使用され、JENDL-5での臨界固有値の過大評価の可能性が指摘されているため、世界的に使用されている臨界計算コードSCALE6.3.1を用いた解析を行い、コード、核データの違いによる計算結果の比較を行うこととした。計算モデルは3コード共通とし、格子板、燃料棒、下部構造物を詳細に考慮した。ENDF/B-VII.Iを用いた3つのコードの臨界固有値はよく実験値と一致し、とりわけMCNP6.3とSCALE6.3.1では、差が最大でも0.00060であった。JENDL-5の結果では実験値との差が大きくなる傾向が再び確認され、MVP3では最大で0.00296、MCNP6.3では最大で0.00202であった。