講演情報

[2D05]塩化物溶融塩高速炉のフィージビリティー研究 (V)(1) 負荷追従運転特性解析

*望月 弘保1 (1. 一社)次世代エネルギー研究・開発機構)

キーワード:

溶融塩高速炉、日負荷追従運転、LFC運転、ガバナーフリー(GF)運転、核熱結合解析

研究対象の制御棒を有していない塩化物溶融塩高速炉(MCSFR)を用いて各種の負荷追従運転を実施するためには、燃料循環系を制御する方法では、多くの機器に負担がかかり、実現に課題がある。しかし、MCSFRの全ての反応度係数が負である特性によって、原子炉には外部からの外乱が加わった場合に、元の状態に戻ろうとする復元力が常に働いている。この特性を利用すると、原子炉を制御しなくても下流側の温度変化等によって原子炉が自動的に必要な応答を行い、火力発電所と同等な負荷追従運転ができることをRELAP5-3Dを用いて解析した。