講演情報

[2D12]タンク型ナトリウム冷却高速炉の統計的手法による炉心高温点評価(1) 統計的評価手順の適用性予備検討

*持永 祥汰1、堂田 哲広1、岩﨑 隆2、井川 健一3、田中 正暁1 (1. JAEA、2. ENO、3. NESI)

キーワード:

タンク型ナトリウム冷却高速炉、炉心高温点、統計的評価手法、感度解析、不確かさ評価

概念設計が進められているタンク型ナトリウム冷却高速炉(SFR)実証炉の安全設計では、炉心部の温度上昇に関わる種々の不確かさに加えて異常な過渡を考慮した炉心高温点(燃料被覆管最高温度)の評価が求められる。自然循環崩壊熱除去時では、不確かさ因子により解析条件が変わると、浮力の発生に影響するため、不確かさ因子が流れと伝熱に与える影響は統計的に考慮して高温点評価をすることが有効と考えられる。本研究では、ループ型SFRを対象に開発された統計的炉心高温点評価手法を基に、SFR実証炉に適用可能な炉心高温点評価手法を開発するため、評価手順を整理して、適用性検討を行った。本報では、まずはSFR実証炉(暫定仕様)の定格運転時を対象に、具体化した評価手順を適用した結果について報告する。