講演情報
[2E02]シビアアクシデント時の炉心損傷、リロケーションの検討(6) LOFT試験LP-FP-2の注水前後のMAAP5解析
*西田 浩二1、高浪 祐明1、櫻井 征太郎1、村瀬 道雄1 (1. INSS)
キーワード:
シビアアクシデント、燃料損傷、リロケーション、MAAP5
シビアアクシデント初期の炉心を模擬したLOFT試験LP-FP-2の注水前後の被覆管温度、水素発生量、リロケーションをMAAP5で検討した。MAAP5で計算された被覆管温度と水素発生量は、注水直後の膜沸騰伝熱と被覆管酸化膜剥がれを考慮した場合、LOFT試験 LP-FP-2の測定値に近づいた。さらに、MAAP5で燃料棒の崩壊時間を最小限界時間に入れずに評価した場合、計算された高さ方向の開口面積は測定値に近づいた。注水後の膜沸騰、被覆管酸化膜剥がれ、燃料棒崩壊を考慮した計算では、注水直後の水素発生量が増加した。UO2は注水後にリロケーションした。U-Zr-Oは注水前にリロケーションし、注水後に質量が増加した。制御棒のAg-In-Cdは注水前にリロケーションした。