講演情報
[2E03]シビアアクシデント時の炉心損傷、リロケーションの検討(7) TMI-2事故早期の炉心損傷に及ぼすZr-水反応の影響評価
*高浪 祐明1、西田 浩二1、櫻井 征太郎1、村瀬 道雄1 (1. INSS)
キーワード:
TMI-2、シビアアクシデント、燃料損傷、リロケーション、MAAP5
本研究では、TMI-2炉心のMAAP5解析体系を作成し、健全な炉心形状からデブリベッドが形成される事故早期(100~174分)における炉心損傷、リロケーションに及ぼすZr-水反応の影響評価をした。炉心入口流量は加圧器逃がし弁元弁が閉じられる138分までを8kg/s、138分から174分までを3kg/sに設定した。本報告では、Zr-水反応速度の違う4ケースで解析を行い、ベースケースと比較して、反応速度の小さいケースでは水素発生量は減少傾向、174分での炉心質量分布の最大質量となる炉心高さは高くなる傾向となり、反応速度が大きいケースでは、その逆の傾向になることを確認した。