講演情報
[2E16]革新炉の設計最適化に資する詳細二相流解析コード妥当性確認のための技術開発(4)高温高圧環境を模擬したR134aーエタノール二相流の液膜厚さ測定技術の開発
*森 昌司1、Zhang Huacheng1、梅原 裕太郎1、吉田 啓之2、堀口 直樹2 (1. 九州大学、2. 日本原子力研究開発機構)
キーワード:
環状流、液膜流れ
環状流は,沸騰水型原子炉の燃料捧近傍における流れをはじめとする,重要な二相流流動様式の一つである。原子炉の過酷事故に関わるバーンアウト現象は,環状流の薄い液膜部で生じると考えられており,原子炉の安全性を確保するためには,環状流の液膜挙動を理解することが重要である。しかし,原子炉の環状流の液膜挙動は,7MPa・285℃の高圧と高温における技術的な制限のために実験的に得るのが難しく,まだよく理解されていない。したがって,本研究では,高温高圧条件下の水・水蒸気系とほぼ同じ気液の物性を持つエタノール・R134aフロンガスを用いて,実験室レベル(0.7MPa・40℃)で実機条件を再現する。加えて,それらの液膜挙動を高精度に測定可能な定電流法で計測し、定電流法の測定範囲と精度を検討する。