講演情報
[2F10]過酷事故時のBWR原子炉建屋の下層階における水素挙動評価(2) 解析モデル体系の構築とベースケース解析
*米田 公俊1、湯淺 朋久1、斎藤 海希1、西 義久1、森田 良1、富田 邦裕2、松藤 芳宏2、水野 聡史3、行木 拓実3 (1. 電中研、2. 原子力エネルギー協議会、3. 東電HD)
キーワード:
過酷事故、BWR、原子炉建屋、GOTHICコード、水素漏洩
国内の実機BWRプラントのウォークダウンのデータや安全解析評価結果を基に、原子炉建屋の下層階に水素が漏洩した場合を想定した、下層階天井窪み部における水素挙動を評価するための解析モデル体系を、汎用熱流動解析コードGOTHICを用いて構築した。解析モデル体系として、下層階だけでなく、大物搬入口等の吹抜空間における気体循環を考慮できるよう、吹抜空間および原子炉建屋最上階(オペフロ)もあわせてモデル化した。下層階への漏洩気体条件として安全解析評価結果を参照して設定し、ベースケース解析を実施した結果、下層階に漏洩した水素が吹抜空間を上昇してオペフロに到達し、原子炉建屋全体を循環していることが示された。