講演情報

[2G05]燃料デブリの収納・移送・保管技術の開発(3) 酸化物粉末上に吸着した水の解析的な吸収線量評価

*トエトエ アウン1、永石 隆二1、伊藤 辰也1、寺田 敦彦1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:

酸化物粉末、吸着水、放射線輸送解析、放射線エネルギー付与、吸収線量

燃料デブリの収納・移送・保管技術の開発では、これまで塊状デブリに対する水素(H2)発生量評価手法の開発が進められてきたが、現在、粉状デブリに対する開発を進めている。ここで、粉状デブリに水が吸着した場合、これが低LET放射線のガンマ線に照射されると、デブリ上の水には、ガンマ線のエネルギーが直接付与されるだけでなく、デブリに付与されたエネルギーが間接的に与えられるとの示唆が、二酸化ウラン等の酸化物粉末の研究で報告されている。従って、この場合、水の放射線分解によるH2発生量の顕著な増加が危惧される。しかし、この場合の水に与えられるトータルのエネルギーは評価されておらず、H2発生量の増加の明確な評価・予測には至っていない。そこで、本研究では、報告にある酸化物粉末上に吸着した水の(吸収)線量の評価をJAEA等で開発した放射線輸送解析(PHITS)によって試みた。