講演情報
[3D05]教師なし学習に基づく液中ガスリークの音響異常検知
*三上 奈生1、相澤 康介1、栗原 成計1、植木 祥高2 (1. JAEA、2. 東京理科大)
キーワード:
気液二相流、音響計、機械学習、教師なし学習
ナトリウム冷却高速炉では、ナトリウム-水反応による伝熱管破損伝播を防止する観点から、蒸気発生器伝熱管からの水リークを早期に検出することが重要である。音響計は応答性に優れた水リーク検出器として開発が進められており、ノイズ音とリーク音の分離が主要課題とされている。これに対し、近年では高度な情報処理が可能な機械学習を適用する研究が進められている。特に、異常データの事前取得を必要としない教師なし学習はナトリウム冷却高速炉における異常検知に有用であることが見込まれる。本研究では、この潜在的有用性に着目し、教師なし学習の一手法であるオートエンコーダを援用した音響計の基本的成立性を検証した。まず、ノイズ模擬音およびリーク模擬音の時間周波数表現を作成し、オートエンコーダの学習を行った。次に、受信者動作特性(ROC)曲線の推定を行い、オートエンコーダの評価指標となるROC曲線の曲線下面積を算出した。