講演情報
[3H02]TRU廃棄物の廃棄体パッケージの開発(7) 廃棄体パッケージの落下解析
*丸山 紀之1、山田 弦2、津田 徹2 (1. 公益財団法人原子力環境整備促進・資金管理センター、2. 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社)
キーワード:
TRU廃棄物、廃棄体パッケージ、落下解析、ひずみ速度依存性、有限要素法
TRU等廃棄物の処分概念では、廃棄体パッケージをクレーンで吊り上げて積み上げる定置方法が考えられている。そのため、廃棄体パッケージには、操業中における偶発的な異常事象として、落下シナリオが想定されており、処分場の安全性の観点から、このような場合においても、閉じ込め性能を維持することが設計要件として求められている。本研究では、落下衝撃による影響を精度よくシミュレーションするため、実際に製作した実規模の廃棄体パッケージの蓋溶接部から採取した試験片を用いて、ひずみ速度依存性に関するデータを取得し、そのデータを反映した材料モデルを使用して、高さ8 mからの落下を想定した解析を行った。複数の落下姿勢で解析した結果、蓋側辺部からの落下姿勢が最も厳しい条件であることを示した。また、落下時のパッケージ内部の2次衝突の状態を明らかにすることで、今後の安全性向上に向けた重要なポイントを示した。