日本調理科学会2024年度大会

多様な調理法(特別企画)

特別研究「多様な調理法と家庭料理の伝承」

日本調理科学会では、2022年度より新たに特別研究「多様な調理法と家庭料理の伝承」を開始しました。

2023年3月で閉会した「次世代に伝え継ぐ 日本の家庭料理研究委員会」の成果である『次世代に伝え継ぐ 日本の家庭料理』聞き書き調査報告書には、昭和35~45年頃に日本各地で作られていた家庭料理についての聞き書き調査の結果が収載されています。今後、これらを含む全国の家庭料理を継承していくことを考えると、現在では、例えばすり鉢や臼に代わって、フードプロセッサーなど新しい調理器具が利用されており、実情に合わせた調理法を検討する必要があると思います。

また現在、各教育機関の調理学及び調理学実習で扱われている調理器具の中には、家庭にない器具や、学生が知らない器具も多くなっていると推察されます。そこで、急速に情報化が進む現代において、家庭料理の継承とこれからの調理科学のあり方を考察することを目的として、特別研究のテーマとしました。

特別研究は、調査チームと実験チームに分かれて行っています。
調査チームは、家庭での調理法の実態を、全国統一調査票(Web調査併用)によりアンケート調査を行い、各支部および全国でまとめて昨年度の大会で発表しました。各支部や地域ごとに、独自の調査を行っているグループもあります。
実験チームでは、新旧の調理器具を使った料理や『別冊うかたま 伝え継ぐ 日本の家庭料理』(農文協)の料理等について、官能評価や物性試験などによって比較検討しています。

2024年度は、実験チームの成果を中心として発表しますが、昨年に引き続いて調査チームの発表も予定しています。

2024年度大会「多様な調理法と家庭料理の伝承(特別企画)」

発表形式

ポスター

演題申込方法

一般の研究発表と同じオンライン登録です。

演題登録期間中(5月1日(水)12:00~5月24日(金)15:00)に、Confitの参加・演題登録サイトより演題登録をしていただき、発表形式「4.多様な調理法と家庭料理の伝承(特別企画)」、演題分類「8.多様な調理法と家庭料理の伝承(特別企画)」を選択してください。

なお、特別企画ですので、筆頭者は一般発表(口頭・ポスター)の登壇者と重複してもかまいません。

題名は、

主題
「〇〇〇支部の多様な調理法と家庭料理の伝承に関する実験」
副題
—〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇—

または、

主題
「〇〇〇支部の多様な調理法と家庭料理の伝承調査」
副題
—〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇—

としてください。

「若手研究者発表奨励賞」について

若手研究者発表奨励賞のエントリー条件に当てはまる場合は、エントリーできます。ぜひエントリーしてください。
演題申込の際は、発表形式「5.若手研究者発表奨励賞」、演題分類「8.多様な調理法と家庭料理の伝承(特別企画)」を選択してください。

ポスター発表の詳細

特別研究のポスター発表は、大会会場にポスターを掲示して、任意参加の質疑応答(情報交換会)を行う予定です。
情報交換会の開催方法等についての詳細は、本ホームページで随時お知らせします。

ポスター様式・掲示等については「研究発表募集要項」をご覧ください。