日本調理科学会2026年度大会

大会実行委員長挨拶

大会実行委員長:村上 恵 (同志社女子大学)


平素より日本調理科学会の活動にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

この度、2026年9月1日、2日に日本調理科学会2026年度大会を同志社女子大学今出川キャンパスにて開催することとなりました。 同志社女子大学は本年創立150周年を迎えます。その記念の年に日本調理科学会大会を開催できますこと、大変光栄に思っております。

開催地である京都は、千年以上にわたり都として栄え、その歴史の中で繊細な食文化を育んできました。 四季の移ろいに寄り添った食材の活用、だし文化に代表される味の繊細さ、精進料理や京菓子などに受け継がれる美意識は、京都の豊かな自然環境と文化的背景から生まれたものです。 また、京都は兵庫・大阪・滋賀・和歌山・奈良といった、それぞれに独自の食文化と豊かな食資源を有する地域に囲まれており、関西圏に位置する地の利を最大限に活かしながら発展してきました。 周辺地域からもたらされる多様な食材や調理技法が京都の食文化と融合することで、今日見られる洗練された味わいと食の美学が形づくられてきたともいえます。

2026年度大会では、研究発表に加えて、公開学術講演会「米から日本の食の伝統と将来を考える」、特別企画「本物のだしを味わうことは教養である」を企画しております。 また本学会と共同で災害時の炊き出し活動を行っているNPO法人キャンパーによるデモ調理と報告会も予定しております。

2026年度大会を通して、「米」が日本の食文化と社会を長く支えてきた事実をあらためて認識するとともに、日本の食(主食)の伝統と将来について再考する機会となれば幸いです。 また、「だし」を中心とした京都の食文化の本質と魅力を見つめ直し、その価値を次世代へどのように継承していくかを考える契機となりますことを願っております。 さらに各分野における研究発表を通じて、調理科学の研究が発展し、その成果が社会貢献へとつながっていくことを期待いたします。

多数の皆様のご参加を実行委員一同、心よりお待ち申し上げております。