講演情報

[14p-K201-7]Giant shell量子ドットの合成と光学特性

〇佃 論志1、望月 淳史1、新 椋太1 (1.静理工大)

キーワード:

量子ドット、蛍光体

量子ドットは、量子サイズ効果により発光波長を任意に制御できること、PLQYが高く単色性が高い発光を呈することから、ディスプレイ用の蛍光体などに利用されている。表面のダングリングボンドを不活性化するため、表面を別の半導体で被覆したコアシェル量子ドットが広く用いられる。特に、表面をワイドバンドギャップ半導体で被覆したType-Ⅰのコアシェル構造では高いPLQYを示す。また、準Type-ⅡのCdSe/CdSコアシェル構造では、CdSが十分に厚い場合、ストークスシフトが大きい発光を示すなどの特異な光学特性を示す。通常、コアシェル量子ドットの合成は、コアとなる量子ドットの合成とシェルの被覆の二段階のプロセスに分けられる。本研究では、従来の二段階に分けられていた合成工程をワンバッチのプロセスで行い、巨大なシェルを有するCdSe/CdS量子ドットを合成した。また、合成した量子ドットの光学特性を評価した。