講演情報

[15a-K506-10]Alナノロッド二量体構造の表面プラズモン二重共鳴増大化SHG現象

〇近野 夏帆1、神谷 眞好1、細見 圭1、杉田 篤史1 (1.静大工)

キーワード:

非線形光学

本発表では、アルミニウムナノロッド(AlNR)二量体構造の二重局在表面プラズモン(LSP)共鳴による第二高調波発生(SHG)現象について報告する。この研究で検討した AlNR二量体構造は、大小二つの正方形状の AlNR がナノレベルで近接した構造である。構成要素である各AlNR は、いずれも反転中心を持ち二次非線形光学遷移禁制だが、二量体化により反転中心が破れ、二次非線形光学遷移許容となる。研究の結果、二量体の変換した SHG 信号は、比較のための単一状態の AlNR のそれよりもはるかに増大した。吸収スペクトル及び SHG 励起スペクトルを比較したところ、励起波長及び SHG 波長に対する二重に表面プラズモン共鳴したことが SHG 信号の増大化に寄与したことを確認した。発表では、SHG 変換挙動の励起光の偏光に対する依存性および粒子配列と SHG 変換動作の関係についても議論する。