講演情報

[15p-K304-10]ECB液晶素子を用いた瞳分割偏光カメラによるナノ段差の観察

〇筒井 宣匡1,2、吉木 啓介1、池上 浩1 (1.高知工大総研 D-Future、2.株式会社デンケン)

キーワード:

瞳分割偏光技術、ナノ表面形状測定、液晶素子

本研究では,瞳分割偏光計測装置にECB液晶素子を組み込み,電気的に瞳分割パターンを制御することで,同軸照明光学系を維持しながら,選択した方向のナノ段差を高速に抽出可能とした.実験ではガラス基板上のAl薄膜パターンを観察し,全ての方位の段差はもとより,特定方向の段差を切替観察できることを示した.本手法はコストを抑えつつ,複数の観察モードを柔軟に実現する点が特徴で,高速・高精度段差検査への応用が期待できる.