講演情報

[15p-K306-2]統計干渉法(SIT)を用いた金属酸化物ナノ粒子の植物成長に対する影響計測

〇(M1)矢吹 陸1、門野 博史1 (1.埼玉大学)

キーワード:

統計干渉法(SIT)、ナノ粒子、酸化亜鉛 (ZnO)

ナノ材料は,農業,工業,医薬などの分野で普及し,その大きさ,形状,用量によって植物に異なる影響を与えるため,ナノ材料に対する植物の反応を計測する技術は重要である.当研究室で独自に開発した「統計干渉法(SIT)」は,散乱場の位相が完全にランダムであるという新しい原理に基づいた,サブナノメートルの高精度を実現しながら,非侵襲で植物の表面において秒スケールで生じる微小な成長挙動をリアルタイムで計測することができる光干渉法である.本研究では,植物の葉の成長に与える影響を計測することを目的として,異なる濃度(25ppm,100ppm)のZnOナノ粒子(<50nm)およびミクロン粒子(<5µm)に暴露したレンズ豆の葉の成長をSITにより計測し,ZnO粒子の与える影響のサイズ依存性を観察した.