講演情報

[15p-K306-9]円偏光散乱によるがん深達度評価のための生体ファントム実験

〇(M1)マスキー ラジャ マイク1、福野 光音1、齊藤 茜1、江角 朝登1、西沢 望1 (1.北里大理)

キーワード:

円偏光、光学生検、光散乱

生体組織中における円偏光の偏光解消は散乱領域中のがん組織の割合に依存するため、がん深達度計測に有効である。本研究では、生体組織を用いた実験と理論計算の乖離を埋めるため生体の持つ複雑性を除外した生体模型を作製し円偏光応答を比較した。健常組織上に層厚の異なるがん組織を重ねた二層構造の生体模型においてがん層の厚さに起因した円偏光度の変化が見られた。これはがん深達度計測の可能性を示唆する結果である。