講演情報
[15p-P05-50]励起子絶縁体Ta2NiSe5の偏光ラマン解析
〇鈴木 真粧子1、Sarah Harmer2、Sara Miller2、小林 義明3、太田 幸則4 (1.群大院理工、2.Flinders Univ.、3.名大院理、4.千葉大院理)
キーワード：
遷移金属カルコゲナイド、ラマン分光
Ta2NiSe5などの遷移金属カルコゲナイド物質において，スピン一重項の電子正孔対の凝集に起因する低温相への相転移が確認され，転移温度より上のpreformed pair状態の特異性を示唆する報告がなされたことから，相転移の前駆現象に関する議論が盛り上がりつつある。本研究ではTa2NiSe5に対する偏光ラマン解析を行い，スピン一重項形成へのクロスオーバー温度以下で生じる局所的な構造変化を観測する。