講演情報

[15p-Y1311-2]原子スイッチ混載集積化により、耐放射線性を高めた宇宙用FPGA

〇多田 宗弘1,2 (1.慶應義塾大学、2.ナノブリッジ・セミコンダクター)

キーワード:

原子スイッチ、FPGA

原子スイッチ(製品名:NanoBridge)は、銅イオンが電圧の印加によって電極間の固体電解質中に架橋を形成・消失する現象を利用した素子であり、抵抗変化素子として大きなOFF/ON 抵抗比が得られるという特徴を有する。原子スイッチを搭載したFPGA(NanoBridge FPGA:NBFPGA)は、FPGAで使われる半導体スイッチ及びメモリを、省面積である原子スイッチで置き換えることにより、電力効率を改善する。さらに、放射線や高温に対する耐性にも優れているため、宇宙用のFPGAとしても低電力化と高性能化を両立させる技術として期待されている。本稿では、原子スイッチの動作原理、NBFPGAの内部構造、及びその極限環境下での特性について述べる。