講演情報

[16a-K209-9]ジョセフソン接合をインダクタとして用いた超伝導単一磁束量子回路の信号伝搬時間のばらつきの抑制

〇中村 誓1、山梨 裕希1,2、吉川 信行1,2 (1.横国大院理工、2.横国大IAS)

キーワード:

SFQ回路、ジョセフソンインダクタ、信号伝搬時間

単一磁束量子回路においてジョセフソンインダクタ(JI)はスイッチング素子として用いられるジョセフソン接合(JJ)をインダクタとして利用する素子である。JJ の臨界電流値は設計時のばらつきにより変化することがあり、回路の信号伝搬時間も変動してしまう。しかし JI は回路の信号伝搬時間の変動に対して抑制効果があることを発見した。JIを用いた提案回路では従来回路と比較し約10% 回路の信号伝搬時間の変動が小さくなった。