講演情報

[16a-P06-3]L-bandに発振波長を有するナノ共振器シリコンラマンレーザの開発

〇(B)市之瀬 陸人1、山崎 祥英1、石原 歩2、金丸 優太1、浅野 卓3、野田 進3、高橋 和2 (1.大阪府大工、2.大阪公大院工、3.京大院工)

キーワード:

シリコンラマンレーザー、シリコンフォトニクス、ナノ共振器

我々は、高Q値フォトニック結晶ナノ共振器を用いたシリコンラマンレーザをC-band(1.55 µm帯)で開発し、O-band(1.31 µm帯)でも発振を確認している。近年、データ通信の増加に伴い、L-band(1.6 µm帯)やU-band(1.65 µm帯)の利用が進み、これらバンド間での波長変換デバイスが必要とされている。今回、Stokesモードの波長が1.6 µmを超えるナノ共振器構造を設計し、試作した結果、C-bandと同等の高Q値を達成した。この結果により、L-bandでのラマンレーザ発振が期待されるので報告する。