講演情報
[16p-K103-6]原子レベル振動分光を利用した同位体分析
〇千賀 亮典1,2、萩田 克美3、宮田 智衆4、王 孝方4、眞弓 皓一5、陣内 浩司4、末永 和知2 (1.産総研、2.阪大、3.防衛大、4.東北大、5.東大)
キーワード:
電子エネルギー損失分光、同位体、透過電子顕微鏡
本研究では、電子エネルギー損失分光(EELS)による振動吸収測定を応用して、既存の検出技術では困難であったサブナノスケールでの同位体識別技術の開発を行った。高角散乱電子を選択的に分光することで、グラフェン内部の同位体炭素の自己拡散を数原子レベルの精度で追跡することに成功した。また高分子内部の結晶構造を持たない試料の中でも重水素ラベルした有機分子をナノスケールで可視化することに成功した。