講演情報

[16p-K501-12]酸素17 生成断面積の測定 ~ネオン比例計数管の中性子応答~

〇谷村 嘉彦1、西野 翔1、古田 琢哉1、岸本 祐二2、萩原 雅之3、佐藤 大樹1、熊谷 友多1、松田 洋樹3、平田 悠歩1、津田 修一1 (1.原子力機構、2.高エネ研、3.量研機構)

キーワード:

酸素17、ネオン比例計数管、単色中性子

安定同位体である17O は標識物質(トレーサー)としての活用が期待されているが、天然存在比が0.037%と希少で濃縮が困難なため、20Ne(n,α)17O 反応を用いた高純度生成手法を開発している。20Ne(n,α)17O の反応断面積については、数少ない実験から評価された核データしか存在せず、精度良いデータが必要となった。そこで、ネオンガスを充てんした比例計数管と5.0MeV単色中性子を用いた断面積測定を試みた。PHITSによる波高分布の計算結果は実測をよく再現できており、反応断面積の評価に利用できることが分かった。