講演情報
[17p-K301-12]組成傾斜 AlGaN コンタクト層を有する AlN SBD における電流輸送機構の解明
〇前田 拓也1、若本 裕介1、佐々木 一晴1、棟方 晟啓1、廣木 正伸2、平間 一行2、熊倉 一英2、谷保 芳孝2 (1.東京大学、2.NTT物性基礎研)
キーワード:
窒化アルミニウム (AlN)、ショットキーバリアダイオード、熱電子電界放出
本研究では,Siドープ組成傾斜AlGaNコンタクト層を有するAlNショットキーバリアダイオード(SBD)を作製し,その電気的特性を詳細に調べた.複数の素子でほぼ理想的な電流-電圧特性が確認され,熱電子電界放出(TFE)理論に基づく数値計算を行ったところ,実験値と計算値が非常によく一致した.計算から得られた障壁高さの値は容量-電圧(C-V)測定から求めた値とも一致し,信頼性が高いと言える.これらの結果はAlN系電子デバイスの電流輸送機構の理解において有用であり,AlN系電子デバイスの発展に大きく寄与するものである.