講演情報

[17p-K301-6]スパッタ成長ScAlN/AlGaN/AlN/GaNヘテロ構造における二次元電子ガスの輸送特性

〇久保田 航瑛1、若本 裕介1、河原 孝彦2、吉田 成輝2、牧山 剛三2、中田 健2、小林 篤3、前田 拓也1 (1.東大、2.住友電工、3.東京理科大)

キーワード:

窒化ガリウム、ScAlN、スパッタ法

AlGaN/AlN/GaN/SiC上にScAlNをスパッタ法でエピタキシャル成長し、ScAlN成長前後の2DEG輸送特性をHall効果測定により評価した。電子濃度は、ScAlNの成長により3.8×1012 cm-2から1.5×1013 cm-2へと大幅に増加した。移動度は、ScAlNの成長により全温度域で低下した。両サンプルの移動度の温度依存性は、同じ散乱パラメータで説明することができた。ScAlN成長前後の移動度の違いは、ScAlNのスパッタ再成長による界面ラフネスの悪化の影響ではなく、電子濃度の差で概ね説明できると考えられる。