セッション詳細

[3B]シンポジウム「総合知を育む工学教育“ものづくりを通じた「総合知」の育成”」

2025年8月29日(金) 15:15 〜 16:45
B会場(大講義室)
モデレーター:第73回年次大会実行委員長    蓮尾 昌裕
産業界における「ものづくり」は,設計・開発・生産などの各段階において複雑な制約を調整し,総合知を統合的に活用する実践の場です.そうした環境において求められる人材像は,分野横断的な視座と,現場での即応力,課題発見・解決の実行力を兼ね備えた存在です.しかしながら,大学・高専における工学教育では,実際の「ものづくり」のプロセスを踏まえた教育機会が限られており,教育で育まれる資質と,産業界が期待する人材像との間には,依然として大きなギャップが存在しています.本シンポジウムでは,そうしたギャップをふまえ,大学・高専における工学教育と企業が求める実践力との接続を再考し,異分野連携を通じた実践的な「総合知」教育の在り方を議論します.教育界と産業界が相互に学び合い,「知の循環系」として機能する新たな教育モデルの構築に向けた対話の場となることを期待します.
なお,本シンポジウムは,日本工学アカデミー関西支部とで企画し,大会参加者以外の方にも聴講を開放しています(大会参加者以外は,事前申込必要).

パネリスト:
・パナソニックHD 名誉技監、ESL研究所所長    大嶋 光昭
・奈良工業高等専門学校校長    近藤 科江
・大阪大学工学研究科教授    倉敷 哲生
・京都大学工学研究科教授    髙橋 良和
・京都大学情報学研究科教授    谷口 忠大