【シンポジウム②】 農業農村工学分野における学術の継承と 今後の研究方向のあり方シンポジウム
日時
2025年9月3日(水)14時20分~16時00分
場所
宇都宮大学陽東キャンパス 第9会場 9号館1階Y911教室
趣旨
現在の学会活動の大きなテーマのひとつが人口減少下における「人材の確保と育成」であり,これまでに関連のシンポジウム又は企画セッションを全国大会時に開催してきている。人材育成を語る場合,社会的使命を果たす学術の継承問題,今後の学術の担い手となる若い人材を誘引する魅力ある学術の要となる研究方向の具体化を明確にすることが重要です。
最近では,明治用水頭首工の重大漏水事故,他分野ですが農業用水路も関連した埼玉県八潮市の大規模下水道管の老朽化に起因する道路陥没事故等,既存施設の事故が頻発しています。これらの不測の事態に対応する技術の継承が土地改良長期計画で検討されている「農業生産の基盤の保全管理」にとってますます重要であり,そのために技術の継承の中核をなす新たな国営事業の存在意義を模索し,学術の継承を図る人材育成が必要です。
これらを背景に,本シンポジウムでは,学術の継承問題と今後の研究方向を一体的に捉え,本分野が社会的使命を果たすための重要課題を検討し,学会活動の進むべき方向を議論します。
講演題目
司会進行 (公社)農業農村工学会事務局 中 達雄
(1)国営事業の推進と技術開発の展開方向
農林水産省農村振興局整備部設計課施工企画調整室長 川島秀樹 様
(2)国立研究開発法人としての技術継承のあり方 ―ストックマネジメント研究を中心に―
農研機構農村工学研究部門施設工学研究領域長 森 充広 様
(3)国営かんがい排水事業を支えてきた用水計画技術と今後の技術開発方向
サンスイコンサルタント(株)取締役副社長 森田孝治 様(農業農村工学会副会長)
(4)水利施設工学から見た技術継承と研究開発の方向性の一つのあり方
鳥取大学教授 緒方英彦 様
(5)頭首工の維持管理・保全管理に関する技術的課題と今後の展望
東京大学教授 髙木強治 様