日本機械学会 2025年度年次大会

開催趣旨

一般社団法人 日本機械学会 2025年度 年次大会
大会委員長 佐々木 克彦(北海道大学)
実行委員長 梶原 逸朗(北海道大学)
 

今年は,戦後80年にあたります.この間,幾度かの産業構造の変化を経験し現在に至っております.1960年台の重厚長大産業による稀に見る経済の復興,1980年台からバブル経済を牽引した自動車産業およびIT産業の台頭,AIの進化などがその代表的な例と言えるでしょう.ご存知のようにバブル崩壊後の我が国の経済成長は鈍化し,新たな情報産業興隆の波に乗れず,IT先進諸国に対して周回遅れの状態と言えます.このような閉塞感が漂う中,10年ぶりに北の大地で開催される年次大会において,現状を打破すべく機械工学の新たな挑戦について参加者の皆様と考える場にしたいと考えております.

このために,本大会ではキャッチフレーズを未来の機械工学のあるべき姿を意識して「Be Ambitious!~次世代機械工学の開拓~」とし,テーマを「サスティナビリティ」・「データ駆動型設計開発」・「異分野融合」としました.これらを含めさまざまなテーマに関連する理事会企画,本部企画,特別講演,さらに部門から多くのフォーラム,ワークショップ,オーガナイズドセッションが企画されております.

一年の中でもっとも過ごしやすい9月中旬の北海道での10年に一度の年次大会で,世の中の中心的存在となるべく,これからの機械工学について深く考える機会になれば幸いです.

皆様のご参加を心よりお待ちしております.