講演情報
[スポーツ文化-SB-2]スポーツ外傷・障害の発生状況からみた子どものスポーツ活動早期専門化とマルチスポーツに注目して
*永野 康治1 (1. 日本女子体育大学)
<演者略歴>
2009年3月 早稲田大学大学院スポーツ科学研究科博士後期課程 修了(博士(スポーツ科学))
2011年3月 新潟医療福祉大学健康科学部健康スポーツ学科
2015年4月 日本女子体育大学体育学部スポーツ健康学科 (現 健康スポーツ学科)
2009年3月 早稲田大学大学院スポーツ科学研究科博士後期課程 修了(博士(スポーツ科学))
2011年3月 新潟医療福祉大学健康科学部健康スポーツ学科
2015年4月 日本女子体育大学体育学部スポーツ健康学科 (現 健康スポーツ学科)
スポーツに伴う怪我はつきものと言われるが、とりわけ子どもにとっては成長に伴い身体が大きく変化する時期であり、怪我の発生がスポーツ実施の妨げとなり,さらに生涯にわたるスポーツ活動に支障を来す場合も少なくない。近年、「年間の大半にわたり高強度に1つの種目に注力する状態」を「スポーツ専門化」と呼び、早期に専門化が起こることで特定の動作が長期間繰り返され、身体の同一部分に負荷が加わり続けることで慢性的なスポーツ障害発生につながることが危惧されている。一方で、複数種目を実施するマルチスポーツは早期専門化を防ぎ、障害発生を減らし、パフォーマンスアップにつながる報告がある。しかし、こうした知見は本邦とはスポーツ実施環境が異なる欧米を中心とした議論に留まっている。我々の調査によると、本邦におけるマルチスポーツ実施率は欧米に比較して大幅に低く、早期専門化が起こりやすい状況であった。一方で、マルチスポーツ実施者は実施頻度が高く運動負荷が高くなる傾向もみられた。本発表では本邦における早期専門化やマルチスポーツの実施状況の実態や、スポーツ障害発生との関連を明らかにすることで、今後のスポーツ活動の形・場について検討する。
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