セッション詳細
[2a1111-13]スポーツ文化研究部会【課題B】テーマ別シンポジウム/子どものスポーツの教育性を問いなおす
2024年8月30日(金) 14:55 〜 16:55
A401教室(A棟 4階 A401教室)
コーディネーター:髙尾 尚平(日本福祉大学)、榎本 雅之(滋賀大学)
指定討論者:束原 文郎(京都先端科学大学)
指定討論者:束原 文郎(京都先端科学大学)
本企画では,子どものスポーツの「教育性」を問いなおし,子どものスポーツがどのような「場」でありうるべきかを議論する.本企画では,「教育」を広義に解釈し,なんらかの価値(知識や技能,規範など)を継承・生成する活動ととらえる.子どものスポーツは,戦後の早い時期から地域においてはぐくまれ,普及と高度化の途を辿ってきた.スポーツが学校を中心に行われてきた日本において,地域を活動の拠点とする子どものスポーツは特筆すべきスポーツ文化であるといえる.しかしながら,子どものスポーツの現場では,ハラスメントやスポーツ傷害といった諸問題が生じてきたことも事実である.子どものスポーツの主役は子どもであるが,その活動には指導者や保護者といった「大人」が深くかかわっており,ある種の「教育性」が少なからず生じる.「教育性」は,子どものスポーツの文化的継承に一定の役割を果たしてきたと同時に,子どものスポーツにおいて諸種の問題を生じさせる原因の1つになってきたように思える.そこで本企画では,「教育性」を切り口に,子どものスポーツの「場」のありかたやそこにおける「大人」のかかわりかたを再考する.