講演情報
[健康福祉-B-03]子どもにおける主観的スクリーンタイム、グリーンタイムと身体活動状況、受光状況との関連(発)小学4-6年生を対象として
*湊谷 勇次1、鹿野 晶子1、野井 真吾1 (1. 日本体育大学)
目的:スクリーンタイム(ST)の増加が睡眠、視力、メンタルヘルス等に及ぼす負の影響が懸念されている。一方で、屋外で過ごすグリーンタイム(GT)の増加は、それらの問題を改善させることが示唆されている。そのため、子どもの健康を保障するために必要なSTとGTの基準が求められる。そこで本研究では、基準づくりの第一段階の作業として、主観的ST、GTと身体活動状況(PA)、受光状況(LE)との関連を明らかにすることを目的とした。方法:対象は東京都の公立A小学校の4-6年生276名であった。調査は2022、23年9-10月の連続する9日間に亘って実施された。調査項目はST、GT、PA、LEであった。ST、GTは自作の記録用紙を用いて対象者自身が毎日記録した。PAは身体活動量計(AchiGraph社、wGT3X-BT)を、LEは携帯型照度計(オムロン社、2JCIE-BL01)を用いて測定した。分析ではST、GT、GT/ST+GT、GT-STを算出し、33.3%ile値と66.7%ile値を基準に3群に区分した。さらに、STとGTは中央値に基づいてそれらの多寡を判定し、4群(ST多GT多群/ST多GT少群/ST少GT多群/ST少GT少群)にも区分した。その上で、目的変数に座位時間、低強度身体活動時間、中高強度身体活動時間、歩数、高照度(≧1,000lux)受光時間を、説明変数にST、GT、GT/ST+GT、GT-ST、STGT組み合わせを、調整変数に性、年齢を投入した共分散分析を実施した。結果:STは座位時間、歩数、GTは中高強度身体活動時間、歩数、高照度受光時間、GT/ST+GT、GT-ST、STGT組み合わせは座位時間、中高強度身体活動時間、歩数、高照度受光時間との有意な関連が確認された。付記:本研究は2022-26年度科研費(基盤B)(研究代表者:野井真吾)の助成を受けて実施された。
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