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[生涯スポーツ-SB-3]運動・スポーツ参加の格差

*下窪 拓也1 (1. 順天堂大学)
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<演者略歴>
博士(文学)。東北大学大学院文学研究科を修了。新潟医療福祉大学健康科学部助教を経て現職。
専門は計量社会学、社会意識論、社会階層論。
日本が格差社会と呼ばれて久しい。格差は、学力や進学機会、希望といった将来への意識、文化および経済的な生活水準、そして健康状態など、さまざまな領域で不平等を引き起こす。すくなからず経済的あるいは時間的な資源を必要とする運動・スポーツ参加もまた、この格差の問題とは無関係ではいられないだろう。運動・スポーツ参加は健康の維持向上につながることから、運動・スポーツ参加の格差は健康格差にもつながる可能性がある。さらに、親の運動・スポーツ経験は子の運動・スポーツ参加に影響することから、世代を超えた運動・スポーツ参加格差の再生産が生じている可能性も考えられる。
 本報告では、いくつかの統計資料を参考に、運動・スポーツ参加の格差について確認する。具体的には、経済状況や学歴、職業などの社会経済的状況による運動・スポーツ参加状況の差異を整理し、ライフコースを通じた運動・スポーツの参加格差の現状を概観する。そして、運動・スポーツ参加の格差がもたらす帰結について議論していきたい。

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