講演情報
[学校保健体育-SB-2]小学生における立ち幅跳びのバイオメカニクス的研究
*樋口 俊祐1、*桜井 伸二2 (1. 平針スイミングスクール、2. 中京大学)
<演者略歴>
中京大学スポーツ科学部スポーツ教育学科卒業、中京大学大学院スポーツ科学研究科スポーツ科学専攻修士課程修了。修士(スポーツ科学)。中京大学大学院在籍時、日本バイオメカニクス学会会長の桜井伸二氏の研究室に所属。2024年より平針スイミングスクールで勤務。現在は幼児から小学生の運動指導に従事。
中京大学スポーツ科学部スポーツ教育学科卒業、中京大学大学院スポーツ科学研究科スポーツ科学専攻修士課程修了。修士(スポーツ科学)。中京大学大学院在籍時、日本バイオメカニクス学会会長の桜井伸二氏の研究室に所属。2024年より平針スイミングスクールで勤務。現在は幼児から小学生の運動指導に従事。
小学生が立ち幅跳びを習得する過程を運動学的・動力学的に捉え、小学生の跳躍距離に関する継時変化に影響を与える運動要因を検討した。下肢関節のキネマティクスに学年間の差はなかったが、腕の振り方に学年間の差が見られた。学年が上がるにつれて、体重あたりの水平地面反力の最大値が増加した。腕の前方スイングの反作用から地面に対して強く後方へ押す力が確保できたことがこの結果をもたらしたと考えた。跳躍距離を従属変数とした重回帰分析をもとに、立ち幅跳びの飛距離を伸ばす指導をするには、学年を問わず前方への腕振りの速度を高める必要があると考えた。また、跳躍距離に対して低学年では股関節の伸展速度の貢献度が大きく、中学年・高学年では膝関節角の伸展速度の貢献度が大きいことが明らかとなった。この知見をもとに、低学年から高学年に向けて立ち幅跳びの跳躍距離を伸ばす指導ポイントを示したい。本来は体力測定の検査試技に過ぎない立ち幅跳びを教材として扱う意義を示すことで、シンポジウム全体で比較的簡易な課題を扱った主体的な学びの場の構築可能性を議論したい。
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