講演情報

[学校保健体育-SB-4]高校・大学・生涯にわたる身体の教育を見据えた保健体育の可能性とあり方

*梶田 和宏1 (1. 京都先端科学大学)
PDFダウンロードPDFダウンロード
<演者略歴>
鹿児島大学教育学部卒業、筑波大学大学院人間総合科学研究科体育学専攻及び大学体育スポーツ高度化共同専攻修了。博士(体育スポーツ学、筑波大学&鹿屋体育大学)。筑波大学TIAS研究員、京都先端科学大学教育開発センター講師を経て、2023年より現職。公益社団法人全国大学体育連合研究部編集委員、近畿支部監査委員。
高校生・大学生・社会人の各世代で「心と体を一体として捉え、生涯にわたる心身の健康の保持増進や豊かなスポーツライフの実現」を目指して、学校保健体育はいかに貢献できるだろうか。DX時代の教育改革では、高校・大学・社会(以下、高大社)のトランジションが求められており、人が潜在的に持つ身体の可能性を顕在化するために、我々は主体的・対話的に身体に向き合う学びのあり方を学校保健体育の枠組みの中で統合的・発展的に考察する必要がある。そこで本発表では、高校・大学・生涯にわたる身体の教育を見据えた保健体育の可能性とあり方について論じる。具体的には、これまでわが国で蓄積されてきた学校保健体育の身体性に関する多角的エビデンス(総合知)を概観し、主体的・対話的に身体と向き合う高大社を貫く保健体育のかたちを議論したい。そのために、大学体育が身体性の教育に取り組む上で再検討すべき課題と主体的・対話的な学びを高校から大学へ拡張する見通しを提案する。そこから最終的に、学校保健体育から生涯スポーツに繋げる新たな視点を提示し、体育・スポーツ・健康科学に関する研究において、今後集積すべき科学的エビデンスについて議論を深めたい。

コメント

コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン