講演情報

[07発-ポ-08]保護者のPhysical Literacyは身体活動サポート行動を介して子どもの身体活動に関係する

*松永 美咲1、松井 公宏2、遠山 健太1、染谷 由希1、川田 裕次郎1,2、中村 絵美3、木藤 友規1、鈴木 宏哉1,2 (1. 順天堂大学 大学院 スポーツ健康科学研究科、2. 順天堂大学 スポーツ健康医科学研究所、3. 順天堂大学 保健医療学部)
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【背景】Physical Literacy(PL)とは、生涯にわたって身体活動や運動に取り組むための動機、自信、身体的能力、知識および理解である(International Physical Literacy Association,2017)。近年、PLが身体活動を促進するとして注目されている。一方で、保護者が子どもに対して行う身体活動サポート行動が、子どもの身体活動に作用することがわかっている。保護者の高いPLは、身体活動サポート行動を促進し、子どもの身体活動に影響すると考えられるが、その関係は不明である。【方法】Web調査会社の登録モニターで、5〜9歳の子どもを持つ保護者2,000人を対象に、PLと身体活動サポート行動、子どもの身体活動状況を調査した。保護者のPLは、日本語訳Physical Literacy for Life self-assessment toolを用いて調査し、身体活動サポート行動は、身体活動に対する保護者のサポート尺度(Trost,2003)を日本語に翻訳して使用した。子どもの身体活動状況は、直近7日間における1日あたり少なくとも合計60分間の身体活動を行なった日数、および活発な遊びをよく行うかどうかを調査した。統計解析には、共分散構造分析を用い、「保護者のPL→身体活動サポート行動→子どもの身体活動,保護者PL→子どもの身体活動」といったモデルを作成、分析した。【結果】作成したモデルの適合度は良好であり、保護者のPLから子どもの身体活動へのパス係数は0.09(p<0.01)と低値であった。一方で、保護者のPLから身体活動サポート行動へのパス係数は0.29(p<0.01)、身体活動サポート行動から子どもの身体活動へのパス係数は0.60(p<0.01)であった。【結論】保護者のPLは、身体活動サポート行動を介して子どもの身体活動に影響していることが示された。

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