講演情報
[11教-ポ-05]体育・スポーツ系学部学生におけるバイオメカニクス科目履修者を対象とした理系教科(数学・物理)理解度の実態
*本道 慎吾1、伊佐野 龍司2、青山 清英2 (1. 日本大学 スポーツ科学部、2. 日本大学 文理学部)
スポーツ科学は、学際的・総合的な応用科学として位置づけられることから、その体系は、文理融合的な学問領域で構成される。そのため体育・スポーツ系学部の学士過程のカリキュラムは幅広い学領域を内包している。このような特徴を持つスポーツ科学において、自然科学領域を代表する科目の一つに「バイオメカニクス」がある。この科目をよりよく理解するためには、生理・生化学・解剖学的な知識とともにその基盤として数学・物理学の基礎的知識が重要となる。しかし、実際には数学の知識が足りていないことが指摘されている(阿江、2006)。これは体育・スポーツ系学部を受験する際の科目が文系中心であることが一因と考えられ、体育・スポーツ系学部を目指す学生にとっては入学後に深い学びを実現することへの困難性が想像できる。このような現状を踏まえ、本研究では体育・スポーツ系学部に所属しバイオメカニクス科目(選択科目として)を履修している学生98名を対象とし、学習状況として高校時の文系、理系の選択状況、大学入学後の理系科目履修状況等を調査した。さらに、理系科目理解度として数学(線形代数・微分・積分)物理学(力学)に関わる中等教育の学習範囲から基礎的な数学・物理学の知識レベルを把握するためのテストを作成し、実施した。これらの調査から、体育・スポーツ系学部におけるバイオメカニクス教育内容を検討するための一指標を得ることを目的とした。詳細な結果についてはポスターにて発表する。
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