講演情報
[11教-ポ-08]アダプテーション・ゲームによる共生態度への影響中学校1年生の卓球を教材として
*村瀬 浩二1、梅澤 秋久2 (1. 和歌山大学、2. 横浜国立大学)
「共生の視点」は障がいの有無、体力差、性別差など様々な差を包括する教材を模索することで教師の指導力向上をねらったものである。また、共生体育において教師の指導力による授業の改善と、それに伴い変化した子どもたちの共生に対する態度は資質と呼ぶことができる。この評価方法としての共生体育尺度(梅澤ほか,2019)が報告されている。
ところで、共生体育の実践方法の1つとしてアダプテーション・ゲーム(Henninger and Richardson, 2016)がある。村瀬・古田(2021)や村瀬ほか(2022)はゲームのなかで子どもたちの抵抗が起きるとされている。そこで起きる葛藤を乗り越えることで、相互理解を生み共生体育の実現が期待される。
そこで、本研究では個別のルール調整と戦術的な学びを生み出し、ゲームへの主体的参加を促すことができるアダプテーション・ゲームを実践することよって、生徒の共生に関わる態度への影響について検討した。単元は中学校1年生の卓球であり、4クラス140名を対象に9時間単元で実施された。その結果、アダプテーション・ゲーム導入後において、リーダーシップが向上し排除的雰囲気が低くなることが明らかになった。さらに、生徒の振り返りシートの記述では、相手との力関係の変化を楽しみながらゲームに取り組んでいたことや、ゲーム中における動き方といった戦術的学びが認められた。
ところで、共生体育の実践方法の1つとしてアダプテーション・ゲーム(Henninger and Richardson, 2016)がある。村瀬・古田(2021)や村瀬ほか(2022)はゲームのなかで子どもたちの抵抗が起きるとされている。そこで起きる葛藤を乗り越えることで、相互理解を生み共生体育の実現が期待される。
そこで、本研究では個別のルール調整と戦術的な学びを生み出し、ゲームへの主体的参加を促すことができるアダプテーション・ゲームを実践することよって、生徒の共生に関わる態度への影響について検討した。単元は中学校1年生の卓球であり、4クラス140名を対象に9時間単元で実施された。その結果、アダプテーション・ゲーム導入後において、リーダーシップが向上し排除的雰囲気が低くなることが明らかになった。さらに、生徒の振り返りシートの記述では、相手との力関係の変化を楽しみながらゲームに取り組んでいたことや、ゲーム中における動き方といった戦術的学びが認められた。
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