講演情報
[11教-ポ-14]中学校マット運動の学習効果と付加的フィードバックとの関係基本的な技と発展技の違いに着目して
*髙橋 正年1 (1. 東海大学)
体育授業では,運動技能の習得を目的に,教師からの言語情報,友達からの言語情報,映像による視覚情報など,学習者の外部情報を基にした付加的フィードバックにより学習活動が進められている.しかし,これまでの調査からは,付加的フィードバックが運動技能の習得だけではなく,運動技能の習得以外の学習効果にも関係していることが明らかとなった.また,多くの先行研究を俯瞰したとき,習得を目指す技能のレベルに応じたフィードバックの在り方があるのではないかと推測した.そこで,本研究では,中学校マット運動の授業における難易度が高まった発展技を対象とした学習において,付加的フィードバックの情報源の違いと学習効果(運動技能の向上,知識の習得)との関係について,事例的に検証することであった.これまでの研究と関連し,本研究で得られた知見は以下の通りである.
1)中学校のマット運動の学習においては,基本的な技の習得やそれに関する知識を習得するためには,生徒同士の評価によるフィードバックが有効であるが,難易度が高まる発展技の学習においては,動画の視聴や教師による評価によってフィードバックすることが,運動技能や知識の習得に有効である可能性があると推測する.
2)運動技能を高めることと,課題を解決するための知識を習得することには,関係性があると考えられる.よって,技能だけを教え込む,練習に専念するという学習活動ではなく,運動技能に関する課題を解決するための知識を関連させて習得できるような学習指導が大切である.
3)習得を目指す技の難易度に合わせて,付加的フィードバックの情報源の違いによるメリットを関連させたフィードバック活動により,学習効果を高めることが期待できると考える.
1)中学校のマット運動の学習においては,基本的な技の習得やそれに関する知識を習得するためには,生徒同士の評価によるフィードバックが有効であるが,難易度が高まる発展技の学習においては,動画の視聴や教師による評価によってフィードバックすることが,運動技能や知識の習得に有効である可能性があると推測する.
2)運動技能を高めることと,課題を解決するための知識を習得することには,関係性があると考えられる.よって,技能だけを教え込む,練習に専念するという学習活動ではなく,運動技能に関する課題を解決するための知識を関連させて習得できるような学習指導が大切である.
3)習得を目指す技の難易度に合わせて,付加的フィードバックの情報源の違いによるメリットを関連させたフィードバック活動により,学習効果を高めることが期待できると考える.
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