講演情報
[11教-ポ-20]体つくり運動における活動形態の違いが学生の抑うつ気分に及ぼす影響
*脇田 侑紀1、柿山 哲治1 (1. 福岡大学)
[目的]運動を行うことで健康が保持増進されるだけでなく、抑うつのリスクが軽減される。また、学校体育における体つくり運動は、高い水準の抑うつ・不安を軽減させる可能性が示されている。しかしながら、体つくり運動における活動形態の違いが、児童生徒の抑うつ気分に与える影響について検証した研究例はほとんどない。そこで本研究では、学校体育の体つくり運動における集団活動と個人活動の違いが学生の抑うつ気分に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。[方法]対象者はF大学の生涯スポーツ演習を履修する約100名の学生とする。対象者を2つのクラスに分け、クロスオーバー法により、体つくり運動における縄跳び運動の集団活動と個人活動を1回ずつ実施させる。各活動の前後で、POMSを用いて抑うつ気分を測定し、抑うつ気分軽減効果について集団活動と個人活動でt検定を行う。また、BigFive尺度を用いて性格診断も実施し、情緒不安定性の高い人を抽出し、抑うつ気分軽減効果について集団活動と個人活動でt検定を行う。[仮説]体育の楽しさを規定する要因の1つに「集う楽しさ」があり、個人活動よりも集団活動の方が楽しく活動できると考えられる。そのため、集団活動の方が個人活動よりも抑うつ気分を軽減させると推測した。しかし、情緒不安定性の高い人は集団活動を好まないと推測しており、情緒不安定性の高い人は活動形態の違いによる抑うつ気分への効果に差は見られないと仮説を立てた。
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