講演情報

[11教-ポ-24]小学校高学年を対象とした3つの資質・能力の獲得に向けた食育プログラムの作成「食事を通して人間関係をよりよくする」に着目して

*森 裕子1,2、大友 智3、海老 久美子3 (1. 立命館大学大学院スポーツ健康科学研究科、2. 株式会社名古屋グランパスエイト、3. 立命館大学スポーツ健康科学部)
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目的:本研究の目的は,小学校高学年を対象とした3つの資質・能力の獲得に向けた食育プログラムを作成することであった.特に,「食事を通して人間関係をよりよくする」に着目した.
方法:通常の食育に関するプログラム(以下「食PG」と略す)及びスポーツ栄養の観点を取り入れた食育に関するプログラム(以下「食・スポーツPG」と略す)を,①学級活動(2)エの「食事を通して人間関係をよりよくする」(文部科学省,2017)の育成を目指す資質・能力と食育の3つの視点(感謝の心,社会性,食文化)は関係があるとの報告(森ほか,2023),②行動変容の準備性が高まると考えられている自己の成功体験及び代理体験(Bandura,A.,1977),及び,③紙芝居教材(安部ほか,2012)を踏まえて作成することとした.作成にあたり,動画編集ソフト(filmora9)を使用した.
結果:各プログラムは,それぞれナレーションを録音した約25分間の動画とした.また,各プログラムは,それぞれ3つのお話及びまとめで構成した. 3つのお話は,感謝の心,社会性,及び,食文化に対応させて作成した.また,1つのお話につき,主人公が,①課題に気付く,②チャレンジする,③よいことに気付く,及び,④できるようになる,の4枚スライドで設計した.特に,食・スポーツPGには,スポーツ選手のエピソード及び写真を取り入れた.
結論:小学校高学年を対象とした3つの資質・能力の獲得に向けて,「食事を通して人間関係をよりよくする」に着目して食PG及び食・スポーツPGを作成した.今後,作成したプログラムを授業で実施し,各プログラムの効果を検証する.

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