講演情報

[12-1040-2add]京都府

山下 真由子 (公益社団法人 京都保健会 京都民医連中央病院 副主任
糖尿病対策推進 京都府代表)
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2005年:山形県立保健医療大学保健医療学部卒業
2005年:京都民医連中央病院入職(現在に至る)
2016年:大阪府立大学総合リハビリテーション学研究科博士前期課程修了
<はじめに> 
 理学療法士(以下、PT)は全国の県士会に1名の糖尿病対策推進担当者を配置して地域ごとに糖尿病対策に取り組んでおり、各県の糖尿病対策推進会議にPTも参画して積極的に地域活動をすることなどが期待されている。
 先進的に地域活動を行ってきた県士会がある中、京都府理学療法士会(以下、京都士会)ではほとんど活動ができておらず、2022年時点で大きな課題が4点あった。(課題1.PTの活動は個々の事業所単位に限定されている。課題2.糖尿病に関わっているPT同士の繋がりがない。課題3.京都士会が糖尿病に関わっているPTを把握していない。課題4.京都府の糖尿病対策推進会議にPTの参画がない。)
 2022年度、演者が京都府の糖尿病対策推進担当者に任命されたことを契機に、京都士会と連携を図りながら活動を行ってきた。今回、京都士会の経過と課題について報告する。
<主な経過>
2022年度
①日本糖尿病理学療法学会「糖尿病対策推進に関する情報交換会」に参加し各県の活動内容の情報収集 ②京都士会の協力を得て、代謝認定理学療法士・日本糖尿病療養指導士の資格を取得している京都府内のPT全員に連絡を取り、有志のオンライン会議を1回開催
2023年度
①京都士会に糖尿病対策を検討する委員会が発足し、委員会活動開始 ②委員会発足について、士会員への広報活動 ③行政や多職種と連携した糖尿病対策事業を行う目的で、京都府の糖尿病対策担当者との会談 ④年度途中から京都府の糖尿病対策推進会議に参加
2024年度
①現状把握や希望確認を行う目的で京都士会員へのアンケート ②京都府内で行う各種糖尿病イベントの後援団体に京都士会が追加 ②京都府からの依頼活動1件 ④演者がCDE京都(地域糖尿病療養指導士)の委員に就任し多職種連携強化
2025年度
①年1回全国のPTを対象にした京都士会主催・糖尿病の講習会を開催することとなり、現在準備中(第1回は2026年2月15日開催予定) ②京都府からの依頼活動3件
<まとめ>
 京都士会では活動を開始したばかりで実績が少なく、依頼された糖尿病事業を担うPTが少ないなど課題も多い状況ではあるが、当初の課題4点については少しずつ改善してきている。今後も京都士会員の糖尿病に関する理解や関わりの周知などの啓蒙活動と共に、地域住民への健康増進事業への参画を行っていきたい。

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