第31回画像センシングシンポジウム

特別講演

画像センシング関連分野をリードする第一人者をお招きし,技術革新や未来への展望に関するご講演をいただきます.


PT1
人間に信頼されるAIを目指して ~説明性とAIセキュリティ・プライバシーの観点から~
5/28 (水) 

講師:佐久間 淳 氏
東京科学大学

略歴:2003年3月東京工業大学大学院総合理工学研博士後期課程修了。博士(工学)。2003年4月日本アイ・ビー・エム株式会社入社、東京基礎研究所に配属。2004年7月、東京工業大学総合理工学研究科助手、2007年4月同助、2009年4月、筑波大学大学院システム情報工学研究科准教授、2016年4月同教授、2016年9月、理化学研究所革新統合知能研究センターチームリーダー(兼任)、2023年東京工業大学(2024年10月より東京科学大学)情報理工学院教授、現在に至る。機械学習、AIセキュリティとデータプライバシの研究に従事。

 

概要:AIの発展に伴い、AIが対応できる知的情報処理の質と多様さは急速に変化し、AIが人間の生死や人生にかかわるような判断を行うようになることは遠い将来のことではない。一方で現在のAI技術の根幹をなす深層学習の判断過程は複雑なブラックボックスに隠されており、直ちに人間が信頼できるものとは言えない。講演では、AIの信頼性に関わる諸問題とそれが社会に与える影響について概観し、説明性とAIセキュリティ・プライバシーの観点から、高信頼AIの達成に向けた研究動向に触れる。

 

PT2
AI研究の未来を拓くチームビルディング
5/30 (金) 

講師:小塚 和紀 氏
パナソニック株式会社

略歴:2009年 名古屋工業大学大学院工学研究科 博士後期課程修了、博士(工学)。同年、パナソニックホールディングス株式会社入社。2016~2019年 スタンフォード大学人工知能研究所 客員研究員。2025年 京都大学経営管理大学院修了、MBA。主に、画像認識、マルチモーダル基盤モデル、大規模言語モデルの研究開発に従事。JCMI2013優秀講演賞、JCMI2014研究奨励賞、MVA2015 Best Poster Award等受賞。

 

概要:最近のAI研究では、研究内容の質だけでなく、効果的な体制の構築と人材の確保が、チーム研究の成果を左右する重要な要素となっています。本講演では、AI研究の最前線におけるチームビルディングと国際的な協力の重要性について具体的な事例を交えて解説します。特に、海外大学との連携による研究開発や、国際会議でのワークショップの主催など、国際的な組織連携を通じて推進してきた取り組みを紹介します。さらに、連携を通じて開発したAI技術の社会実装に向けたスタートアップとの協業についても最新事例を紹介します。